石見銀山の価値

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勝源寺

勝源寺は、大森代官所跡から100mほど西の丘の麓にある浄土宗の寺院です。この場所は、江戸時代に石見銀山の地方行政とこの寺が密接な関係にあったことを示しています。

勝源寺は、1600年代初頭、江戸幕府が石見銀山の支配権を握った頃に創建されました。大森の町は、奉行所(のちに代官所)を中心として発展し、商人や武士が集まり住みました。長年にわたり、多くの奉行・代官が勝源寺に参拝し、そのうちの6人は、代官所のおかげで繁栄した豪商の家族などとともに、この境内に埋葬されています。

 

また、この寺には、地元の職人による精巧な彫刻が施された1772年建造の高さ10メートルの堂々とした山門があります。これらの彫刻の中には、1対の獅子(獅子)、龍、そしてその裏側には双頭の象が含まれています。右手の門をくぐってすぐのところに、石屋根が付いた石見銀山の二代目奉行、竹村道清(1561–1635)の墓石が建っています。本堂は、1867年に建てられたもので、その中には阿弥陀如来像が色彩豊かに彩られた天井の下に安置されています。本堂の裏の丘をさらに登ると東照宮があり、勝源寺と代官所、そしてひいては江戸幕府とのつながりを示しています。この神社には、幕府の創立者、徳川家康が神として祀られており、お寺には家康をはじめ12代の将軍の位牌も祀られています。