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渡辺家住宅

渡辺家住宅は銀山町内で残る武士の住居の一つです。江戸時代(1603~1867年)には銀山の柵内となる場所に位置していました。2002年に国史跡に追加指定された時の持ち主の名前からとって命名されたこの住宅は、1811年に坂本家住宅として建てられました。坂本家は銀山の経営に携わった中級役人で、坂本家の祖、清左衛門は1604年に銀山奉行によって召し抱えられました。その役職は子孫に受け継がれ、その中には銀山経営を行った者たちもいました。住居には、力強く立派な門と塀、家と外の通りを隔てる庭、2か所にある入口など、武士の居宅として典型的な特徴が多く備わっています。二つの入口のうち、左の小さいほうは住人用、右側の大きいほうは畳敷きの二間に続くもので、この入口は奉行や位の高い役人など重要な客人を迎える特別な時にのみ開かれました。母屋の裏には2階建ての蔵とモダンな建物があります。渡辺家住宅は不定期ながら一般公開されることがあります。