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西楽寺と惠珖寺(温泉津)

隣接するこの二つ寺院は、いずれも岩を削り込んだ険しい崖のすぐ下に土地に設けられています。1521(大永元)年に禅寺から浄土真宗の寺に改められた西楽寺は、阿弥陀如来を本尊とし、保護を必要とする人々のために開かれたいわゆる「無縁所」の寺であったといわれます。現在の建物は1831(天保2)年に建てられたものです。一方、惠珖寺は、日蓮宗の寺で、小さな瓦葺き屋根に壁をつけた独特な構造の廟所が知られています。これらは、17世紀後半から大阪と北海道を結ぶ日本海沿岸の航路を行き来する海運業を営んでいた地元の人々の墓所です。左側の断崖沿いの墓石はさらに古いもので、江戸時代初期に遡るものもあります。