石見銀山の価値

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観世音寺

小高い丘の上にある観世音寺は、何世紀にもわたって町を見守ってきました。この真言宗寺院の歴史は中世にさかのぼりますが、1800年にこの町の大半を焼失させた火事で観世音寺の建物と記録が失われてしまったため、この寺院の創建はよくはわかっていません。江戸時代には、代官が、銀山の繁栄を祈願するために正月に訪れた3箇所の霊場のうちのひとつであり、観世音寺が代官所の寵愛と保護を受けていたことを示しています。1800年の火災後から時間が経過して、現在の本堂は1800年代後半に建てられ、特徴的な赤い山門が現在の場所に建てられたのは、近くの名刹、清水寺から移築された1878年(明治11年)でした。門の脇には、1980年に追加された一対の武者の石像があります。

 

丘の上の門へと続く階段の下には、医学と治癒の仏である薬師如来に奉納された、屋根の付いた石板があります。この石には、目の病気を平癒させる力があると信じられています。石板の裏手にある丘をずっと上に登っていくと、道行く人々を見守るように小さな仏像が多数設置されています。