石見銀山の価値

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妙正寺

妙正寺は日蓮宗の小さなお寺で、銀山町の地域を見下ろす銀山川沿いの歩道に面して建っています。このお寺は1514年に建てられ、特に石見銀山の商工業者らの間で信仰を集めました。そうした人々の多くは、この世とあの世における精神的・物質的な救済を求めることを奨励する日蓮宗の教えにひかれていたのです。妙正寺が数百年もの間人々の信仰を集めたことは、1500年代から20世紀までの日付が刻まれた墓石がある山間の大きな墓地によって裏付けられています。お寺も墓地も、周辺を荒廃させた昭和18(1943)年の水害と、度重なる山崩れの甚大な被害がありましたが、のちに再建されました。お寺の建物の前の小さな、現代的な墓地にはごく一部の墓石が残るだけで、そのほとんどは木や斜面の藪の下に埋もれています。