石見銀山とは坑道が世界遺産なの?
坑道も世界遺産ですが、合計900か所以上ある坑道と鉱山の居住地の跡を始め、町並み、街道とその付近の山城、そして港、港町まで含んだ529ヘクタールの範囲が「石見銀山」です。
石見銀山とはどこの何が世界遺産?
石見銀山は、国内では「紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)」と並んで2例しかない「文化的景観」として世界遺産に登録されています。鉱山活動の及んだ土地利用が今も人の暮らしとともに続く状態が評価されました。
石見銀山世界遺産センターが石見銀山なの?
石見銀山世界遺産センターは、世界遺産を守るために設けられた緩衝地帯にあります。登録範囲を守り、その価値をわかりやすく伝えるためのガイダンスセンターです。
まず、どこへ行けばよい?
(1)石見銀山世界遺産センターの無料エントランスには、登録範囲全体の大型立体模型がありますので、広い登録範囲の全体を俯瞰的に眺めることができます。
(2)さらにお時間があれば、展示室をご案内します。世界遺産登録認定証や、銀貨幣、遺跡からの出土品などの展示にあわせ、遺産の世界遺産としての価値をわかりやすく紹介しています。
どうやって遺産を回ればよい?
ガイダンスセンターの石見銀山世界遺産センターを出発点として、世界遺産のエリア内へは路線バスで移動されることを推奨しています。
石見銀山の見どころは?
多くの人が坑道のみの見学に向かわれますが、世界遺産の価値は短い距離の観光坑道の龍源寺間歩だけの見学では理解が困難と思われます。今に息づく町並みを石見銀山資料館から巡るルートをお勧めします。
龍源寺間歩の「間歩」は何と読んで、どういう意味?
「まぶ」と呼びます。坑道のことを言います。坑道は他にも、横相(よこあい)とか、「○〇山(やま)」とか「〇〇坑(こう)」と呼ばれることもあります。時代や掘り方の違いで呼び名が異なります。
時間があまりないのだけれど、短時間で見ることのできる場所は?
(1)広い登録範囲をすべて見て回るのは最低でも3日ほどかかります。世界遺産の大森の町並み保存地区内にある代官所の跡に建てられ、貴重な実物資料を展示している石見銀山資料館と、国の重要文化財の、熊谷家住宅はおすすめです。
(2)大森の町並み保存地区内には、坑道を掘る技術を用いて作った石窟に500体の石仏が安置されている世界遺産の構成要素の羅漢寺五百羅漢は、石見銀山を代表する場所のひとつ。おすすめです。
世界遺産石見銀山の「すごい」と思える場所に行ってみたい。
曜日と人数は限定ですが、専用のバスに乗って移動し、ガイドさんが付いて、長靴を履いてヘルメットをかぶって入る石見銀山最大級の坑道、大久保間歩のツアーがあります。